
位牌とは、故人の戒名(法名)や俗名、没年月日や享年などが記載された木札で、故人の霊魂が宿るとされます。
また、
「位牌を準備したいが、どうすればいいんだろう」
「位牌を手入れする方法が知りたい」
のような悩みも聞きます。
今回はそんな位牌の準備方法や管理の仕方、処分する際の注意ポイントなどを詳しく紹介しています。
目次
▼位牌は必ずしも必要か?
▼位牌が必要とされる理由
▼お位牌のいつ/どこ
▼お位牌の処分方法
▼まとめ
▼位牌は必ずしも必要か?
そもそも位牌とは?

『位牌』とは、仏教のほとんどの宗派において、人の魂が宿る依代(よりしろ)と考えられている木製の板のことをいいます。
もともとは中国の儒教で用いられていた「神主」と呼ばれる祭具がもとになっているという説もあります。
この位牌の役割としては、故人様が帰ってくる『場所』と考えられており、遺された家族が故人様に語りかけるためには、とても重要で欠かすことができない存在とされています。
そのため、仏教においてはこの位牌を『故人そのもの』だと捉えており、大切にしていくことが、故人様への供養につながると考えているのです。
そこに故人様の戒名(法名、法号)が記されます。
位牌に書かれる内容については以下の通りになります。
・戒名
戒名とは仏様の世界(あの世)における、故人様の新しい名前のことです。
仏教の教えを守り、極楽浄土を目指して修行するため付けられる名前になります。
生きていた時の名前(俗名)から、死後の世界での名前(戒名)へ切り替わることで、『生』と『死』の境界線を設けるということでもあります。
・俗名
上記でも記しております、生きていた時の名前のことになります。
通常、位牌の裏に書かれます。
・没年月日
故人様の亡くなった年月日を書きます。
西暦ではなく元号を使い、年月日も基本的には漢数字です。
位牌の表面・裏面どちらでも書くことがあります。
・享年
故人様の亡くなった年齢です。
満年齢、もしくは数え年のどちらを書くかは、ご先祖様のお位牌などを確認しそれと合わせて書きます。
また年齢の前に「享年または行年」などの文字も書きますが、こちらも既にあるお位牌を確認するか、お寺へ確認ください。
▼位牌が必要とされる理由
先ほど、位牌は『とても重要で欠かすことができない存在』と書きましたが、では本当に必要なのでしょうか?
位牌がないと供養が出来ない?
『亡くなった人の魂が宿る』という存在であるお位牌です。
そのため、そこにいてくれると考えられているので、位牌がなければ故人様の行き場所がなく、供養ができないのです。
たとえば遺影写真などもありますが、その写真には魂が宿ることはないので、位牌の持つ意味はとても重要だと考えられます。
ですが、一つだけ例外があります。
『浄土真宗』の方は、位牌を祀りません。
浄土真宗では亡くなると、『往生即成仏』(亡くなったらすぐに仏様になる)ということから、故人様の魂を供養するということがありません。そのため、依代とされている位牌は不要と考えられていて、代わりに過去帳や法名軸と呼ばれるものを仏壇に飾ります。
また仏教徒でなかったり、無宗教の人におかれては、そもそも仏壇が不要という考えの方もいます。
このような方は、近年増えつつある『手元供養』をするなど、新しい供養がおこなわれています。
そのためご自身の先祖様をどういった形で祀っているか、それ次第で必要不要は変わってくることでしょう。
▼お位牌のいつ/どこ

【いつ】お位牌の購入時期
位牌は四十九日法要までに用意しましょう。
葬儀・四十九日の時は『白木の位牌』を使用するのですが、これはあくまで仮の位牌になります。
四十九日法要を終えたら、仮の位牌から新しい位牌(本位牌)へお性根を移し替えましょう。
購入してから位牌の作製期間は約1~2週間です。(戒名や没年月日など入れるため)
そのため、ギリギリで購入をすると当日に間に合わなくなるため余裕を持って購入しましょう。
【どこ】お位牌の作り方
当店でも様々な種類のお位牌を取り扱っております。
オンラインショッピングでも多くのお位牌が購入できますが、
ご自宅のお仏壇にサイズが合うかなど、細かいところもあるため、
店頭で実際のサイズを確認いただいた上で購入することをオススメします。
▼【確認】お位牌を買う前にやること

お位牌を購入する機会はほとんど無いため、どうすればいいか分からない人も多いはず。
そのため、お位牌の購入前後をまとめてみました。
<お位牌の購入前>
●仏壇の有無
位牌はそのままむき出しで祀ることはありません。
お仏壇に安置をすることで、初めて先祖の魂が宿ることでしょう。
そのため、仏壇がない場合は併せて仏壇も購入しましょう。
●先祖の位牌の有無
ご先祖様の位牌があれば、形も大きさも同じようにしておきます。
ご先祖様の位牌より大きくなることはNGです。
またご先祖様と同じ形のお位牌を作る方も多いので、その場合は現物をお持ちいただくか写真を撮ってもらえると、伺った店員もご案内しやすいです。
WEBではサイズの掲載はあるものの、位牌の寸法は『〇寸』などの表示になります。
こちらもあくまで『寸法』だけですので、高さなどは必ずメモしておきましょう。
●位牌の文字を控えておく
こちらは購入されるお位牌に入れる大事な情報です。
間違えると直せないため、必ず確認をして間違いのないよう依頼をしましょう。
①故人様の戒名
②生前の名前
③命日
④年齢
<お位牌の購入後>
四十九日法要が行われるまで、購入した位牌は箱などに入れて納めておきましょう。
法要当日に、白木の位牌と新しい位牌を並べて、ご供養しましょう。
新しい位牌にお性根が入り、こちらを新しく仏壇の中でお祀りします。
白木の位牌はお性根が抜けた状態になっていますので、菩提寺がお焚き上げを行ってくれることでしょう。
▼お位牌の処分方法

一般的にお位牌は処分をすることがありません。
しかし、『壊れてしまった』・『数が多くなってしまった』などの場合があれば、処分をすることもあります。
位牌も長い間使うと経年劣化があるため、日焼けをしてしまったり傷んでしまって戒名が読めなくなってしまうこともあるでしょう。
その場合も、菩提寺にお願いをして永代供養やお焚き上げをしてもらってください。
また、四十九日法要まで使う白木位牌などは、法要後に菩提寺が処分してくれます。
▼まとめ
位牌は一見ただの木札のように見えますが、実際はご先祖様が宿る依代です。
そのため、宗教にはよりますがご先祖様を供養するのにとても大事なものになります。
ですがライフスタイル・考え方の違いによって、位牌は無しで供養する人も増えているのが実情です。
そのため宗教に縛られず、手元供養など新しい供養のかたちをするのもいいかもしれませんね。

