お墓参りはいつ行けばいい?

この記事では、お墓参りに行く時期お供えや掃除の道具などお墓参りの準備について、分かりやすく解説していきます。

「お墓参り」と一言でいっても、具体的にいつ行けばよいのか、お盆やお彼岸の時だけでよいのかとお困りの方も多いのではないでしょうか。

仏事にはさまざまな作法や慣習があり、「これで合っているのかな?」と迷うこともあるかと思います。この記事では、お墓参りに関するよくある疑問についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1 そもそもお墓参りって何のために?

お墓参りの風景

お墓参りとは、お墓にお参りをして、故人様やご先祖様のご冥福をお祈りし供養をすることです。

ご先祖様や故人様のお遺骨が納められたお墓は、あの世、つまり彼岸の象徴でもあります。 お参りをすることで、私たちが彼岸に近づくという意味もあります。

また、お墓参りには感謝の気持ちを伝えるという意味があり、故人様との心のつながりを感じるための 「心の拠り所」としての意味も持ちます。

私たちが今こうして生きていられるのは、遠い昔からご先祖様が現世まで命をつないできてくださったおかげです。

そのためお墓参りは、面識のある故人様に対してだけでなく、すべてのご先祖様に対して行う供養ともいえます。

これまでの感謝を伝え、これからの幸せや健康を願うために、お墓参りは大切な時間となります。

また、お子様と一緒にお墓参りをすることで、感謝の心や慈悲の心を育むことにもつながります。

日常の喧騒から離れ、ご先祖様や故人様に思いを馳せ、お墓に語りかけることで、感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

2 お墓参りに行く日時・時間帯は?

① 故人様の命日

故人様を偲ぶ命日は、お墓参りをするよいタイミングです。

命日には祥月命日(しょうつきめいにち)月命日(つきめいにち)があります。 祥月命日とは、年に1度の故人様が亡くなった月日のことです。 月命日とは、月に1度の故人様が亡くなった日のことです。

これらの命日に、もし時間があるのであればお墓参りをして、故人様に思いを馳せる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

② 回忌法要

回忌法要など、特別な法事の日にもお墓参りを行います。 ただし、法要を行う場所とお墓が同じとは限りませんので、お墓参りができる場合のみで問題ありません。

③ お盆

最もお墓参りが増える時期であるお盆。じつは地域によってタイミングが異なります。

7月盆:7月13日〜16日ごろ

8月盆:8月13日〜16日ごろ

お盆は、ご先祖様や故人様がこちらの世界に戻ってくるとされている時期です。 帰省の時期とも重なるため、お墓参りをする方も多くなります。

お盆はご先祖様を迎えて供養する大切な時期となるため、迎え盆でお墓に迎えに行き、送り盆でお墓へ送り返す形が一般的です。

④ お彼岸

お盆の次に一般的なのは、お彼岸のお参りです。 お彼岸は年2回、春分の日と秋分の日の前後3日間、各7日間を指します。

年によって期間は変わりますが、春分の日は3月20〜21日ごろ、秋分の日は9月22〜23日ごろとなります。

お彼岸の中日である春分の日と秋分の日は、あの世とこの世がもっともつながりやすい日ともいわれます。 そのため、お彼岸にお墓参りをすることで、ご先祖様への想いが通じやすくなるともいわれています。

⑤ 人生の節目のタイミング

進学や結婚など、新しい道へ進むタイミングや、人生の節目にもお墓参りをおすすめします。

ご先祖様へご報告をしたり、これまで見守ってくださったことへの感謝と、これからも見守っていてほしいという思いを伝える機会にもなります。

お墓参りに適した時間帯について

午前中のお墓参り

明確に、お墓参りはこの時間でないといけないという決まりはありません。

ただし、なるべく日が出ているうちの早い時間帯、主に午前中が望ましいとされています。 故人様のご供養を最優先することが大切と考えられているため、一日の初めにご供養をすることで、想いもより強く伝わるでしょう。

夕方のお参りは、逢魔が時(おうまがとき)と名がつくように、避けたほうがよいとされています。また夕方・夜間のお参りは、暗くて危ないことや防犯上の観点からも、なるべく避けた方がよいでしょう。

3 お墓参りに持っていく道具は?

お墓参りでは、お墓のお掃除や故人様へのお供えを行います。 そのため、必要なものを事前に準備しておくと安心です。

ここでは、お墓参りに必要な持ち物を一覧でご紹介します。

1. お墓を掃除するための掃除用具
お墓掃除の道具

墓石のお掃除や、周りに生えた雑草の処理などに使う道具です。

  • タオル、雑巾
  • バケツ
  • 軍手
  • ゴミ袋
2. お参りの際に使用するお参り用品
お線香やお参り用品

寺院によっては手桶を貸し出しているところもございます。ライターやお線香などは、忘れずに準備していきましょう。特にお線香は、大切な人に香を届けられるため、思いを伝えるメッセージにもなります。ぜひ心落ち着く香りのなかで、ゆっくりと故人様と向き合ってみてください。

  • ライター、チャッカマン
  • はさみ
  • お線香
  • 手桶
3. ご先祖様への感謝を伝えるためのお供え物
お墓参りのお供え物

故人様の好物や季節の果物、普段のご飯、お供え用のお菓子などを持参してもよいでしょう。

お供え物は直に置かず、半紙などの紙の上に置きます。 また、カラスなど獣害の影響もあるため、そのまま置きっぱなしにせず、必ず持ち帰りましょう。

そのため、個包装にされたお菓子などを選ぶと、衛生面でも配慮しやすく、後片付けまで楽ちんです。

お供え物は「五供」を持っていくのが基本ですが、必ずしもすべてを用意しなければならないわけではありません。 用意できるものを持っていきましょう。

五供とは

  • 香:お線香
  • 花:生花、造花
  • 灯燭(とうしょく):ローソク、マッチなど
  • 浄水:お水 ※お酒はNG
  • 飲食(おんじき):ご飯など

なお、五供については「お仏壇に添えるお供え物は?」でも詳しく解説しています。

4 お供え・お墓参りのNG行為は?

① 線香やロウソクの火を息で消す

ローソクや線香を息で吹き消すのはタブーとされています。 これは仏教の教えに関係します。

仏教上、灯りを意味する灯燭(とうしょく)と香は基本のお供え(五供)に含まれていて、清らかなものとされています。 一方で、人間の「口」は、悪口や嘘が出ることから不浄なものとされています。また仏教では、人間の行動・言葉・心の働きを「身口意(しんくい)」と呼び、これらが乱れることが悪業(悪い結果)を生み出す原因になると教えられています。

つまり、清らかなお供え物に対し、穢れた口から出る息をかけるのはよろしくないという考え方から、そのような教えが出たといわれます。

清浄なローソクや線香の火を、口の息で消すのは避けましょう。

② 墓地で大声を出す、走り回る

お寺や広い霊園などでは、お子様がはしゃいで騒いだり、走り回ったりしてしまうこともあります。 しかし、あくまでも故人様が眠る神聖な場所ですので、そのことを忘れないようにしましょう。

静かにお墓参りをしている他の方に迷惑がかからないよう、周囲への配慮も大切です。

③ 墓石にお酒やジュースをかける

お墓へのお供え

墓石にお酒やジュースをかける行為は、ドラマやテレビなどで見かけることもありますが、あくまで演出です。 実際には行わないようにしましょう。

お酒のアルコール分が墓石の目に入り込み、変色やカビの原因になることがあります。

また、缶ビールや缶ジュースなどの蓋を開けてお供えすると、雨でこぼれ出して同様の原因になります。 蓋を開けなくても缶の跡が石に残ることがありますので、必ず持ち帰るようにしましょう。

5 大事なのは供養する気持ち

お墓参りで大切な供養の気持ち

お墓参りは、故人様やご先祖様と私たちを身近につないでくれる大切な行事です。

安全を考慮して暗くなる前にお墓参りをしましょう。 また、霊園や寺院のルールを事前に確認しておくと、気持ちよくお墓参りができるはずです。

墓石を傷つけたり、他の人に迷惑をかけるようなことは避け、最低限のマナーを守ることも大切です。

お墓参りで一番大事なのは、故人様を供養する気持ちです。 自分のライフスタイルに合ったやり方で、心を込めて供養することが大切です。

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